冷蔵庫の自動製氷で氷ができない原因とチェック|修理の前に見る6つ
冷蔵庫の自動製氷で、氷ができない。できても小さい、くっついて出てこない。製氷は冷蔵庫の中でもトラブルが多い場所ですが、故障ではなく、給水や設定がずれているだけということがよくあります。
業務用の製氷機でも、呼ばれて行くと原因は「水が来ていない」がいちばん多いくらいです。修理を呼ぶ前に、次の6つを順番に見てください。
自動製氷のしくみ
家庭の冷蔵庫の自動製氷は、だいたい次の流れで氷を作ります。
- 冷蔵室の給水タンクから、ポンプで水をくみ上げる
- 冷凍室の製氷皿に水を入れて、凍らせる
- 凍ったら製氷皿をひねって、貯氷ケースに氷を落とす
- ケースがいっぱいになったら、検氷レバー(氷の量を見る棒)が気づいて製氷を止める
この流れのどこかが止まると、氷ができなくなります。どこで止まっているかを考えると、原因が見つけやすくなります。
1. 給水タンク
いちばん多いのがここです。
- 水が空、または少なすぎる
- タンクを洗ったあと、奥まで差し込めていない(ポンプとつながっていない)
- タンクのふたや部品が正しくはまっていない
タンクを一度外して、取扱説明書どおりにセットし直してみてください。「カチッ」と音がする機種もあります。
2. 製氷の設定
冷蔵庫のパネルで、製氷を止める設定ができる機種が多いです。掃除のときや、しばらく氷を使わないときに止めて、そのままになっていることがあります。
- 製氷停止・製氷オフになっていないか
- 急速製氷の設定があれば、使うと早くできることがある
設定のボタンや表示は機種ごとに違うので、取扱説明書の「製氷」の項目を見てください。
3. 貯氷ケースと検氷レバー
貯氷ケースが少しでも開いていたり、ずれていたりすると、製氷が止まることがあります。
- ケースを奥まで押し込んで、きちんと閉める
- ケースの中で氷が山になって、検氷レバーが「いっぱい」と勘違いしていないか。山をならす
- 氷がくっついて大きなかたまりになっていたら、いったん捨ててケースを洗う
4. 冷凍室の温度
冷凍室が冷えていないと、水が凍るまで時間がかかり、氷がなかなかできません。
- 冷凍室の温度設定が「弱」になっていないか
- 扉の開け閉めが多くないか。扉がしっかり閉まっているか
- 冷凍室に物を詰め込みすぎて、冷気の通り道をふさいでいないか
冷蔵室も冷えていないなら、製氷ではなく冷蔵庫全体の問題です。冷蔵庫が冷えない原因と自分でできるチェックも見てください。
5. フィルターと給水の通り道
給水タンクには、浄水フィルターがついている機種が多くあります。フィルターが汚れて詰まると、水の量が減って、氷が小さい・できないの原因になります。
- フィルターは取扱説明書の時期に交換する
- タンクと部品はこまめに洗う(頻度は取扱説明書の目安に従う)
- 給水の通り道が凍ってしまうことがある。この場合は取扱説明書の対処か、メーカーに相談
6. 設置したばかり・電源を入れ直したばかり
新しく置いた冷蔵庫や、引っ越しで電源を入れ直した冷蔵庫は、冷凍室が十分に冷えてから製氷が始まります。最初の氷ができるまで、半日〜1日ほどかかる機種もあります。
また、最初にできた何回分かの氷は、捨てるよう案内しているメーカーもあります。取扱説明書を確認しましょう。
症状別の見分け方
| 症状 | 考えられること | まずやること |
|---|---|---|
| まったくできない | タンクが空・セットずれ・製氷停止 | タンクをセットし直し、設定を確認 |
| 氷が小さい・薄い | フィルターの詰まり・水が少ない | フィルターを洗う・交換する |
| くっついて出てこない | 氷を長く使っていない・扉の開け閉め | ケースを空にして洗う |
| できるのが遅い | 冷凍室の温度が高い・詰め込みすぎ | 温度設定と詰め込みを確認 |
| においがする | タンクや部品の汚れ・においの強い食品 | タンクを洗う・古い氷を捨てる |
| 庫内や床に水が漏れる | タンクのセットずれ・給水の管の不具合 | セットし直し、続けばメーカーへ |
製氷のまわりから水が漏れているときは、冷蔵庫の水漏れの原因と対処もあわせて見てください。
氷をきれいに保つための注意
修理を呼ぶ目安
次のようなときは、使い方ではなく部品の故障かもしれません。メーカーや修理業者に相談しましょう。
- ここまでのチェックをしても、2〜3日たっても氷ができない
- エラー表示が出ている
- 製氷皿が動かない、または動く音がまったくしない
- 冷凍室は冷えているのに、水が製氷皿まで来ていない
- 水漏れが続く
修理を頼むときは、冷蔵庫の型番と、「いつから・どんな症状か」をメモしておくと話が早く進みます。
交換用のフィルターは、冷蔵庫の型番に合う純正品を選んでください。型番は、冷蔵室の中の側面や扉の内側のシールに書いてあることが多いです。
まとめ
- 氷ができないときは、まず給水タンクのセットと水の量
- 製氷停止の設定と、貯氷ケースの閉まり具合を確認
- 氷が小さいのはフィルターの詰まりが多い。こまめに洗って、時期が来たら交換
- タンクには取扱説明書で決められた水を使う
- チェックしても直らないときは、型番をメモしてメーカーへ
製氷のトラブルは、慌てて修理を呼ぶ前に、タンクをセットし直すだけで直ることがよくあります。まずは6つのチェックから試してみてください。