食品保存・時短グッズ
冷凍焼けを防ぐ方法|業務用冷凍の現場で見てきた「空気・温度・時間」の3つのコツ
冷凍しておいたお肉が、白っぽくカサカサになっていた。魚が冷凍庫くさい。これが冷凍焼けです。
冷凍焼けを防ぐコツは、空気・温度・時間の3つにまとめられます。
冷凍焼けとは?
冷凍焼けは、冷凍庫の中で食品の表面が乾いて、脂が酸化した状態です。凍っていても、食品の表面の水分は少しずつ抜けていきます。そこに空気(酸素)がふれると、脂が傷んでにおいや変色が出ます。
- 見た目:表面が白っぽい・茶色っぽい、カサカサしている
- 食感:パサパサ、スカスカ
- におい:冷凍庫のにおい、油っぽいにおい
コツ1:空気をふれさせない
冷凍焼けのいちばんの原因は空気です。
- ラップでぴったり包む:食品とラップのあいだにすき間を作らない
- その上から保存袋に入れる:ラップだけだと、すき間から乾燥が進みます
- 袋の空気を抜いて閉じる:ストローで吸う、水を張ったボウルに袋を沈めて水圧で抜く、などの方法もあります
いちばん確実なのは真空パックです。空気をほぼ抜いて密封できるので、冷凍焼けしにくくなります。まとめ買いや作り置きが多い家なら、1台あると便利です。選び方は家庭用の真空パック機おすすめと選び方で解説しています。
コツ2:早く凍らせて、温度を上げ下げさせない
早く凍らせる
ゆっくり凍らせると、食品の中の氷の粒が大きくなって、解凍したときに水分(ドリップ)が出やすくなります。業務用の厨房では、急速冷凍庫を使って一気に凍らせるのが基本です。家庭でも、次の工夫で近づけられます。
- 薄く・平らにして凍らせる(厚みがあるほど時間がかかる)
- 金属のトレーの上にのせる(アルミやステンレスは熱を早く奪う)
- 熱いものは粗熱を取ってから入れる(庫内の温度が上がるのを防ぐ)
- 冷凍庫に急冷凍モードがあれば使う
温度を上げ下げさせない
冷凍庫の中の温度が上がったり下がったりすると、食品の表面がとけかけては凍るのをくり返し、乾燥が進みます。
- 開け閉めを減らす(何がどこにあるか分かるように並べる)
- 詰め込みすぎない(冷気が回らず、冷えムラの原因に)
- 扉を開けっぱなしで整理しない
コツ3:長く入れっぱなしにしない
きちんと包んでも、冷凍庫に入れている時間が長いほど、少しずつ乾燥と酸化は進みます。
- 袋に冷凍した日付を書く
- 古いものを手前に置いて、先に使う
- 家庭の冷凍庫なら、おいしく食べるには1か月くらいを目安に使い切る
| しやすい | しにくい | |
|---|---|---|
| 包み方 | スーパーのトレーのまま | ラップで密着+保存袋、または真空パック |
| 形 | 塊のまま・厚いまま | 薄く平らに小分け |
| 凍らせ方 | そのまま庫内に置く | 金属トレーにのせて早く凍らせる |
| 置き方 | 詰め込み・吹き出し口の前 | すき間をあけて並べる |
| 期間 | 何か月も入れっぱなし | 日付を書いて1か月くらいで使う |
食品別のひと工夫
- お肉:1回に使う量ずつ小分けにして、薄く平らに。下味をつけてから冷凍すると、表面が守られて乾燥しにくくなります
- 魚:水気をよくふいてからラップ。切り身は1切れずつ包む
- ごはん:温かいうちに1食分ずつラップで包み、粗熱が取れたら冷凍
- パン:1枚ずつラップして保存袋へ。買ってきたら早めに冷凍
作り置きを冷凍するなら、フタがしっかり閉まる保存容器も大事です。素材ごとの違いは保存容器のおすすめと選び方にまとめています。
冷凍庫がいつもパンパンなら
冷凍庫が満杯だと、開け閉めが長くなり、冷気も回らず、冷凍焼けが起きやすくなります。まとめ買いやふるさと納税が多い家は、2台目の冷凍庫を考えてもいいかもしれません。家庭用セカンド冷凍庫の選び方で、容量やタイプの違いを解説しています。
まとめ
- 冷凍焼けは乾燥と酸化。空気・温度・時間で防げる
- ラップで密着+保存袋、できれば真空パックで空気を抜く
- 薄く平らに・金属トレーで早く凍らせる
- 開け閉めを減らし、詰め込みすぎない。吹き出し口はふさがない
- 日付を書いて、1か月くらいで使い切る
「冷凍すれば安心」ではなく、「どう冷凍するか」で味が変わります。今日冷凍するものから、ひとつ試してみてください。