冷蔵・冷凍・季節家電

冷蔵庫の電気代を下げる5つの方法|設定・詰め方・置き方をプロが解説

公開 約4分で読めます書いた人 とよまる

冷蔵庫は、24時間365日ずっと動いている家電です。だからこそ、ちょっとした使い方の差が1年でけっこうな金額になります。

国(資源エネルギー庁)の試算では、次の5つだけでこれだけ変わります。

冷蔵庫の省エネ行動と、1年間の節約額の目安
やること比べた条件年間の節約
設定を「強」→「中」に周囲温度22℃の場合約1,910円
壁から間隔をあけて置く上と両側が壁に接している→片側だけ約1,400円
ものを詰め込みすぎない詰め込んだ場合→半分にした場合約1,360円
無駄に開け閉めしない開閉回数が2倍→標準約320円
開けている時間を短く20秒→10秒約190円

出典:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約(キッチン)」。それぞれ条件が違うので単純には足せませんが、全部見直すと年に数千円の差が出る計算です。

1. 設定を「強」から「中」に(年約1,910円)

いちばん効くのが温度設定です。庫内を冷やしすぎないほど、電気は少なくて済みます。

  • 冷蔵庫の正面のパネルや、庫内のダイヤルで変えられます
  • 買ったときに「強」のままになっていないか、一度見てみてください
  • 夏は「中」、冬は「弱」でも十分冷えることが多いです

ただし、冷やしすぎを控えると、そのぶん食品は傷みやすくなります。夏場や、作り置きをたくさん入れているときは無理せず「中」にしておきましょう。

2. 壁から間隔をあけて置く(年約1,400円)

冷蔵庫は、中の熱を外に捨てて冷やしています。背中や横、上から熱を出しているので、壁にぴったりつけると熱が逃げず、余計に電気を使います。

  • 取扱説明書に書かれているすき間(放熱スペース)をあける
  • 冷蔵庫の上に物を置きすぎない(熱の逃げ道をふさぐ)
  • 横にコンロやオーブンなど熱を出すものを置かない。直射日光も避ける

3. 冷蔵室は詰め込みすぎない(年約1,360円)

冷蔵室は、冷たい空気を中で回して冷やしています。ぎっしり詰めると空気が回らず、冷えムラができて余計に電気を使います。

  • 冷蔵室は7割くらいを目安にする
  • 冷気の吹き出し口の前に物を置かない
  • 奥で眠っている食品を定期的に片づける。缶詰や未開封の調味料など、常温でいいものは入れない

冷凍室は冷蔵室と少し違って、凍った食品どうしが冷やし合うので、ある程度入っているほうが温度が安定しやすいです。ただしこちらも吹き出し口はふさがないこと。冷凍室の上手な使い方は冷凍焼けを防ぐ方法でも詳しく書いています。

4. 開け閉めを減らす・短くする(年約320円+約190円)

扉を開けるたびに冷気が逃げて、冷やし直しに電気を使います。

  • 何がどこにあるか分かるように並べる(探す時間が減る)
  • 保存容器を同じシリーズでそろえると、重ねられて中身も見やすい
  • 熱いものは冷ましてから入れる(庫内の温度が上がるのを防ぐ)

保存容器の選び方は保存容器のおすすめと選び方にまとめています。

5. ドアのパッキンを確認する

公的な試算の項目にはありませんが、業務用の現場で本当によく見る原因がこれです。扉のまわりのゴム(パッキン)が劣化したり、汚れていたりすると、閉めていてもすき間から冷気がもれ続けます。

  • パッキンの汚れ:ぬるま湯で薄めた台所用中性洗剤で拭き、よく乾かす
  • 破れ・硬くなっている:メーカーの部品として交換できることが多いので、型番を控えてメーカーに問い合わせる

パッキン以外にも冷えが悪い原因はいくつかあります。冷蔵庫が冷えない原因と自分でできるチェックも参考にしてください。

それでも電気代が高いなら:古い冷蔵庫の買い替え

冷蔵庫は年々省エネ性能が上がっています。10年以上使っているなら、今の冷蔵庫と比べて電気代がかなり違うこともあります。買い替えを考えるときは、店頭やカタログの「年間の目安電気料金」(統一省エネラベル)を見て比べるのがおすすめです。

冷蔵庫の冷凍室がいつもいっぱいなら、2台目の冷凍庫を置くという手もあります。家庭用セカンド冷凍庫の選び方で、電気代の目安も紹介しています。

まとめ

  • いちばん効くのは設定を「強」→「中」(年約1,910円)
  • 壁とのすき間と上に物を置かないで、熱の逃げ道を作る(年約1,400円)
  • 冷蔵室は7割くらい。吹き出し口はふさがない(年約1,360円)
  • 開け閉めは少なく・短く。熱いものは冷ましてから
  • パッキンは紙をはさんでチェック。もれていたら掃除か交換

どれもお金をかけずに今日からできます。まずは冷蔵庫の設定が「強」になっていないか、見てみてください。

冬の電気代でいちばん大きいのは暖房です。エアコンの効きを上げるコツはエアコンの暖房が効かない原因と冬のチェックにまとめています。