停電に備えるモバイルバッテリーの選び方|何mAhあればいい?
停電すると、スマホは情報を集める・家族と連絡をとる・明かりになるの3役をこなします。そのスマホの電池を支えるのがモバイルバッテリーです。
結論から言うと、1人1台、10000mAhくらいがひとつの目安です。スマホをだいたい2回前後充電できるので、節約して使えば、停電が数日続いても連絡手段を保ちやすくなります。
何mAhあれば、何回充電できる?
モバイルバッテリーの容量は mAh(ミリアンペアアワー) で書かれています。数字が大きいほど、たくさんためられます。
ただし、書いてある容量がそのままスマホに入るわけではありません。電圧を変えるときなどに目減りするためです。そこで多くのメーカーは、「このスマホなら約◯回充電できる」という目安を出しています。回数の目安で比べるのがいちばん確実です。
| 容量 | こんな人・使い方 | 大きさ |
|---|---|---|
| 5000mAh | 1人・1日の外出の保険 | 小さく軽い |
| 10000mAh | 1人の防災用+ふだん使い | カバンに入る |
| 20000mAh | 家族で分け合う・停電が長いとき | 重め(持ち歩きには大きい) |
| それ以上・ポータブル電源 | 家電も使いたい・長い停電 | 据え置きの大きさ |
たとえば下で紹介しているAnkerの10000mAhのモデルは、メーカーの公表値でiPhone 17を約1.8回充電できるとされています。
災害への備えは「最低3日分」がよく目安にされます。スマホの画面を暗くしたり、使わないアプリを閉じたりして節約すれば、1人10000mAhで3日間の連絡手段を保ちやすくなります。
容量以外に見るところ
出力(W):充電の速さ
W(ワット) が大きいほど、スマホを早く充電できます。USB-Cで20W前後以上あれば、最近のスマホを急速充電しやすくなります。停電中は、充電できるときにすばやく充電できると安心です。
ポートの数と形
- 家族で使うなら、同時に2〜3台充電できるものが便利
- 家族のスマホやケーブルに合う差し込み口(USB-C・USB-A)か確認
- ケーブルも忘れずに。防災袋に予備を1本入れておく
残りの量がわかる表示
残量が数字やランプでわかるものだと、「いざ使ったら空だった」を防げます。
おすすめの1台
Anker Power Bank(10000mAh, 22.5W)
- 10000mAhで、iPhone 17なら約1.8回充電できる(メーカー公表値)
- 厚さ約16mmの薄型。普段はカバンに入れて使い、非常時の電源も兼ねられる
- USB-C 2つ+USB-A 1つで、3台同時に充電できる
使わなくても少しずつ放電します。数か月に1回は充電を。
ふだんから持ち歩いて使うのがおすすめです。使っていれば、充電を忘れにくく、「いざというときに空だった」を防げます。
安全に使うための注意
モバイルバッテリーの中にはリチウムイオン電池が入っています。まちがった使い方をすると、発火することがあります。
製品の事故を調べている NITE(製品評価技術基盤機構)は、事故を防ぐポイントとして正しく買う(連絡先が確かなメーカーや販売店から。リコール対象でないか確認)・正しく使う・正しく対処する(異常を感じたらすぐに使うのをやめる)の3つを挙げています(NITE、2026年9月時点で確認)。
停電のときの節約と、ほかの電源
- スマホは画面を暗く、省電力モード(低電力モード)に
- 使わないアプリや位置情報をオフに
- 家族で連絡の時間を決めて、こまめに電源を入れっぱなしにしない
- 車があれば、車の電源(シガーソケットやUSB)から充電できることも。ただし、閉め切った場所でエンジンをかけない
- 長い停電に備えるなら、乾電池式の充電器やポータブル電源も選択肢
明かりや水、食料など、ほかの備えは防災の備蓄リストにまとめています。温かい食事のためのボンベの本数はカセットボンベは何本必要?で計算しています。
まとめ
- 防災用のモバイルバッテリーは、1人10000mAhくらいが目安(スマホ約2回分)
- 家族なら人数分か、大容量+ポートの多いもの
- 比べるときは、「約◯回充電できる」の目安を見る
- PSEマークと連絡先が確かなメーカー。高温・衝撃・ふくらみに注意
- ふだん使いしながら、数か月に1回は充電して、空のまましまいこまない
停電はいつ来るか分かりません。まずは1台を満タンにして、防災袋かカバンに入れておきましょう。